感想&パスタ

思いつくまま感想を書いて、パスタを食べる日々

お気に入りの映画 「プライドと偏見」

大好きなジェイン・オースティンの小説「自負と偏見」。

それを思い出させてくれた映画が「プライドと偏見」です。

 

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冒頭、エリザベスが歩きながら本を読むシーンで始まります。

彼女は他の姉妹たち違い書物を読みます。彼女の判断は父親も一目をおいています。

後でダーシーが自分の理想の女性像を語る時にピンとくるので要注意です。

 

集会場みたいなところで、大勢の人たちに紛れて主人公や姉妹たちが踊るシーンは圧巻です。

画面全体から、楽しい熱気が押し寄せてきます。

俳優さんたちも心底楽しそう。

撮影が長引いたら、倒れそうなくらい。。

 

ビングリーの邸宅ネザフィールドで開かれる舞踏会での、エリザベス(キーラ・ナイトレイ)はとても綺麗。

エリザベスが歩き回るシーンのカメラワークは秀逸です。

 

ただ、舞踏会のシーンでは、監督は俳優の足音すら極力しないようにしたらしく。

BBCのドラマ「高慢と偏見」のような床の軋む音はなく、リアリティに欠けます。

 

 

この監督のこだわりが光る点は幾つかあります。

 

手持ちカメラの多用

 人の視線に近い自然な映像を見ることができます。

 ダンスホールに着いた後のカメラワークは秀逸です。

 このシーンは、監督の解説音声でも見てください。

 

姉妹の打ち解けあった感じ

 撮影の前日に1日使って、撮影に使う屋敷で鬼ごっこを行い、

 俳優同士の硬さを取り去ったそうです。

 確かに映像の中の姉妹は他の映画にない親しさを感じます。

 

自然な光と色合い

 全般的に優しい色合いです。光も暖かい。

 舞踏会に向けて準備している姉妹とか、小間使いとか。

 絵画のような美しさです。

 

有名・青春映画のような演出

 エリザベスが姉とベットでひそひそ話のシーン

  この時代は1つのベッドに姉妹で寝るのは普通のことでした。

  作者のジェイン・オースティンも姉と一緒に寝ていたそうです。

  

 エリザベスがジェーンのお見舞いに行くシーン

  今までの映画ではただ単に「お転婆」として扱われてきました。

  でも、彼女の優しい人柄を表す大事なシーンです。

  この映画で初めてきちんと表現できていました。

 

 エリザベスがピアノを弾くシーン

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  下手くそなエリザベスの演奏がいいです。

  そのまま次のシーンにつながるのもグッド。

 

 エリザベスが一人で手紙を書いているシーン

  羽ペンのペン先からシーンが始まります。

  たぶん、どこかの映画を参考にしたようなシーンです。

  とても、美しい。

 

 エリザベスが放心状態になった時

  自分の判断が間違っていたことに落ち込むエリザベスが放心状態に。。

  子供のころ、理不尽な怒りを親兄弟にぶつけた後に、

  一人で後悔している時はこんな状態でした。とても共感します。

 

 ダービシアで心が解放されたエリザベス

  丘の上に立ってそよ風を感じるエリザベスが気持ちよさそう。

  たぶん、この映画で風を感じさせるシーンが他になかったので、

  そう感じるのかもしれません。

 
 ジェーンの結婚が決まった時のエリザベスの寂しさ

  姉が幸せになることは嬉しいこと。

  でも、それは姉が巣立って行くことになります。

  特に二人は今まで1つのベッドで寝ていた訳ですから、

  否応なしに子供時代と別れを告げることになります。

 

  映像を見た時のわたしの勝手な解釈ですが、

  こんなシーンを演出する監督は、

  若い頃の繊細な心使いをまだ覚えているんだなと感心します。

 

 エリザベスが父親に了解を求めるシーン

  小説ではニヤリとする大事なシーンですが、

  この映画では、父親の愛をとても感じることができます。

 

 

良くない点も残念ならが幾つか有ります。

 

寝巻き姿のダーシー

 DVD・BlueRayのパッケージの寝巻き姿のダーシーはダメ。

 この時代にそぐわないです。

 

 

 

プライドと偏見 [DVD]

 

ぎこちない姉ジェーンとビングリー

 姉ジェーン役のロザムンド・パイクと、ビングリー役のサイモンズ・ウッズ。

 二人は私生活で恋人でしたが、撮影直前に別れたばかりでした。

 映画の中で二人には妙な緊張感があって、好き合っている二人に見えません。

 

米国版のラストシーン

 米国版のラストシーンは監督に無理やり追加させたらしいです。

 この米国版のラストシーンは絶対見ないことをお勧めします。

 

舞踏会の着替えシーン

 エリザベスの姉ジェインが彼女の着替えを手伝いますが、

 姉ジェインの豊満な胸の谷間を強調しすぎ。。

 男の人が見たら漏れなく気持ちがそちらに行ってしまいます。 

 エリザベス役のキーラ・ナイトレイの欠点が胸が無いことですから、

 ここはあまり強調して欲しくなかった。 

 

 

時代考証はいろんなシーンで「ちょっと」な面もありますが

他の映画にはない、繊細に描き切った映画です。

 

ジェイン・オースティンのファンは一人で見ることをお勧めします。

複数の人で見ると、この繊細さに気がつかないと思います。

 

なお、この映画は監督の解説の副音声が素晴らしいです。

監督は映画のシーンを大事にして、そっと話してくれます。

 

他のDVD・BlueRayで監督の解説の副音声を聞いたことがありますが、

プライドと偏見」の監督の解説の副音声はとてもいいです。

映画が気に入った方は是非聞いてみてください。

 

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