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感想&パスタ

思いつくまま感想を書いて、パスタを食べる日々

お気に入りの映画 「オーケストラ!」(Le Concert)

映画

フランスの感動的な映画「オーケストラ!」

 

オーケストラ! (字幕版)

 

日本で映画版「のだめカンタービレ」が上映されていた頃、

フランスでは素晴らしい映画が生まれていました。

 

フランス映画なのにロシアが舞台。

アンドレイは政治弾圧でオーケストラの指揮者の地位を失った男。

今はボリショイの掃除夫として働きいています。

妻は共産党のサクラで小金を得る生活です。

 

団長室を清掃中に見た1枚のFAX。

そこに彼は、もう一度指揮棒を振るチャンスを見いだします。

 

映画の中でまで底辺の生活を見たいとは思わないから、

前半のロシアでのシーンはキツイかもしれません。

 

でも、パリについてから、胸がドキドキする展開となっていきます。

 

「ロシア人に遅刻はつきもの」と練習をしない団員たち。

彼らはパリに来たけど、素晴らしい演奏で見返してやろうという気はありません。

長らく弾圧されてきたので、そんなことはできないと思っています。

 

コンサートの時は迫ってきます。

奇跡は起きるのでしょうか?

それとも、アンドレイの夢想だけで終わってしまうのでしょうか?

 

 

日本ではどこそこのコンクールで優勝したとか、高音部の音が素晴らしいとか、

それだけで、演奏家が人気者になりCDが売れたりします。

 

でも、それは間違っています。

コンクール1等を取ることは、イコール巨匠ではありません。

 

曲を高度に理解し、愛することができて初めて、

演奏家は巨匠になります。

 

この映画のバイオリンのソリストの演奏は最高です。

特に、最初の弦を切り返しながらの演奏は素晴らしいの一言です。

 

映画の中で老貴婦人が「うまいじゃない」と唸りますが、

その通りです。

 

ここまで素晴らしい演奏は聴いたことがありません。 

実際に演奏している方が、チャイコフスキーバイオリン協奏曲の最高の演奏者(Sarah Nemtanu)だからです。

 

それに、アンドレイの指揮ぶりはとてもカッコいいです。

巨匠の指揮ぶりです。

 

演奏や指揮は撮影はカット割り多用していますが、

監督がどんな演奏・指揮をすればカッコいいか理解しているからこそできることです。

 

この映画を見てから「のだめカンタービレ」の評価が下がりました。

無理もありません、

映画版「のだめカンタービレ」で玉木宏の指揮ぶりはまるで、

学生の合奏大会の指揮者です。

 

演奏の最後にアンドレイが大きな身振りで指揮棒を振り終えます。

あとは感動と涙のみです。

 

映画作りの原点を見失ったアメリカ映画に飽きた方、

この映画を最後まで楽しんで、涙を流してみてください。

あなたの人生に深みが増すのは間違いないです。

 

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